留置針用チューブについて
ポリウレタンチューブの必要性
人工透析や、点滴で使用される留置針は現在針を抜いてチューブが入ります。従来では世界の8割から9割はフッ素樹脂のチューブを使っておりますが、材質が硬いので折れる可能性があります、薬がいかない、血液が止まってしまうと内出血を起こすなどさまざまな問題点があります。
ポリウレタンチューブはやわらかく慣性が良いので折れる事はありません。35・6度で柔らかくなります。すなわち人間の体温で柔らかくなりますので痛みを緩和したり、動かしたときでも違和感なく感じられると思われます。
よって弊社で留置針用のポリウレタンチューブの開発を致しました。
3ストライプ構造
白の部分と透明の部分との構造にしております。ので造影剤を入れることで画面を見ながら先端がどこにあるか分かる事と血液が上がるのが見やすくなっております。
チューブデータ表
項目 |
試験法 |
単位 |
ETFE |
PU |
融点 |
ASTM D3418 |
℃ |
270 |
150 |
平衡吸収率 20℃・65%RH |
ASTM D570 |
% |
0.029 |
0.3 |
ショア硬度 |
ISO868 |
D |
75 |
18 |
ASTM D638 |
Mpa |
44.6 |
20 |
熱変形温度 荷重0.46 Mpa |
ISO75 |
℃ |
150 |
50 |
折り返し曲げによる 亀裂抵抗 20℃/100,000回 |
ISO133 |
mm |
1 |
2 |
先端成型 適正温度 |
|
℃ |
100℃〜110℃ |
100℃〜110℃ |
曲げによる慣性 |
|
|
× |
○ |
※上記数値は、平均値であり、品質を保証するものではありません
※先端成型及びピンへの挿入適正温度は、加工装置により異なりますのでご注意ください。